オールライト
| No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
| 1 | さらりさら | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守,西川進 | 4th配信シングル |
| 2 | オールライト | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 松本径 | |
| 3 | 花のような君に | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | 8/24先行配信 |
| 4 | ずっとそばで見守っているよ | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守,GAKU | 2nd配信シングル |
| 5 | オンナジコトノクリカエシ | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | |
| 6 | shadow/alone | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 松本径 | |
| 7 | Everybody needs a smile | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | 3rd配信シングル |
| 8 | LOVESiCK | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | |
| 9 | 駒沢公園 | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 太田守 | 8/15先行配信 |
| 10 | speechless | 矢井田瞳 | 矢井田瞳 | 矢井田瞳,太田守 |
リリースデータ
| 2022年9月7日 | 初登場26位 | 売上0.2万枚 | Produced by 太田守,矢井田瞳 | コロムビア |
矢井田瞳12thアルバム。前作から1年9ヵ月ぶり。2021年6月に配信された「ずっとそばで見守っているよ」まではVAAだったが、2022年3月配信の「Everybody needs a smile」からコロムビアに移籍。2016年『TIME CLIP』以来のメジャー再復帰となった。配信シングルを積極活用するようになり、前作以降の配信シングル3曲を収録。7月1日の「さらりさら」配信当日に今作の発売が告知され、8月15日に「駒沢公園」、24日に「花のような君に」が先行配信された。
初回盤は2022年6月4日渋谷CLUB
QUATTROで開催された「矢井田 瞳 弾き語りツアー2022〜Guitar
to Uta〜」Documentary & Live(5曲)を収録したDVD付。
通常盤はCDのみ。
メジャーレーベル再復帰であると同時に前作でも9曲だったので2016年『TIME CLIP』以来の6年半ぶり10曲以上のフルアルバムにしてバンド体制のアルバム。GAKUが参加した曲も含めて全10曲バンド編成となっていて、前作に1曲参加していた太田守が新たなプロデューサーに就任。同じく前作にアレンジャーとして参加していた鶴谷崇は一部楽曲にピアノやオルガンで参加、初期のギタリスト西川進や長年のサポートバンドメンバーだったベースFIREといった旧知のメンバーも参加しつつ、新たなYaiko Bandでのアルバム制作がようやく実現した。今作の特典がまたも弾き語りツアーになっているように弾き語りツアーがライフワーク化しており、そのままギター+簡易打ち込み路線のままでもおかしくなかったが、よくぞバンド路線に戻ってきてくれた。
"世界が変わってからの2年間"で書かれた楽曲が収録されており、その影響は出ているだろうとは本人もコメントしている。まだ出口の見えない渦中での制作でもあり、生活や音楽への思いはどんな風に変化していったか聞かれて渦中にいるから答えはまだ出せないと回答していた。ただ矢井田瞳の音楽に対して何がリスナーに求められているか試行錯誤の末に少なくともやるべき方向性はしっかり見据えて作られたアルバムなんじゃないかと思う。前半は確かなバンドサウンドと励ますような内容ではなくても未来に対して希望を見ているような歌詞が多くて、開放的で前向きな空気が前面に出ていて聞いていてスッキリとした気分になる。後半はもう少し色々攻めていて内省的な部分も垣間見えるが、少なくとも2022年に聞いたとしてもどんより暗くなってしまうような内容ではない。アコースティック打ち込みやミニアルバム的な内容が続いていた中での待望のロックバンドサウンドでのフルアルバムとして矢井田瞳として期待通りの久々の傑作。
印象度★★★★☆
2025.11.4更新