WINTER LETTER
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | 冬のプレゼント | 前田亘輝 | 春畑道哉 | 大島こうすけ&TUBE |
2 | ナデシコ | 前田亘輝 | 春畑道哉 | 寺地秀行・窪田博之&TUBE |
3 | クリスマスローズ | 角野秀行 | 春畑道哉 | TUBE |
4 | 方舟 | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
5 | 追伸 | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
6 | 愛のセオリー | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
7 | 君に届いたら... | 松本玲二 | 春畑道哉 | TUBE |
8 | 星空のラヴレター | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
9 | テ・ガ・ミ | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
10 | 哀愁ドライブ | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
11 | 遠い日の君の姿 | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
12 | 償い | 前田亘輝 | 春畑道哉 | TUBE |
リリースデータ
2007年12月12日 | 初登場7位 | 売上4.8万枚 | Produced by TUBE | Sony Music Associated Records |
メンバー
Vocal&Background Vocals | 前田亘輝 |
Guitars,Piano&Background Vocals | 春畑道哉 |
Bass&Background Vocals | 角野秀行 |
Drums,Perc.&Background Vocals | 松本玲二 |
TUBE27thアルバム。1988年『Remember Me』以来の冬のオリジナルアルバム。2007年は8月25日横浜スタジアム、9月8日阪神甲子園球場でのライブはあったもののシングルリリースが無く、デビューから26年連続欠かさなかった夏のアルバムリリースも無く、ついに新作リリースが無い年になるのかと思われたがギリギリで全曲新曲の今作がリリースされた。これによりデビュー以降続いていた毎年のシングルリリース及び夏のアルバムリリースは途切れたが毎年のオリジナルアルバムリリースはかろうじて継続した。シングルなしでのオリジナルアルバムは今作が唯一となる。ライブで新曲「蛍」「OLD BASEBALL MAN」が演奏されていたが、ここでの音源化は見送られ、翌2008年のシングルとC/Wになった。前後のアルバムよりも売上は低かった。今作リリースと前後して12月10〜29日にかけて「TUBE LIVE AROUND 2007 冬でごめんね〜WINTER LETTER〜」ツアーが全7ヶ所8公演開催されて2007年を締めくくった(今作には見送られた「蛍」はこのツアーでも演奏された)。
今作では冬のTUBEのイメージになっていたわたせせいぞうのイラストではなく雪が降る冬の夜空と薄く積もる雪の上に佇むメンバー4人というジャケットになっておりこの時点で異色だが、楽曲も落ち着いたミディアム〜バラードで統一されている。毎年バラエティ豊かなアルバムを出し続けていたTUBEとしてはここまで統一感のあるアルバムは他に無い。ここのところ落ち着いた曲が増えてきていたので今作ではその部分に特化して伸ばしたという感じで、おふざけとかダンスナンバー的な曲どころか「十年先のラブストーリー」のようにガツンと歌い上げる派手に盛り上がるタイプのバラードも皆無。このためかつてないほどに大人っぽい。この曲調を夏にやってもますます勢いが落ちたとしか思えないが、冬仕様にすると温もり感溢れるミディアムナンバーという感じになり、一転して新鮮に思えるわけでマンネリ回避としても究極の試みだったと思う。80年代の冬のアルバムって"冬に思う夏"みたいな感じだったし、冬のチューベストなんて異名もあったバラードベスト『Melodies&Memories』にしても夏の曲から集めたアルバムで普通に夏だったりしたし(特に『U』は1990年以降の選曲なので冬要素は皆無だった)、冬に真っ向勝負して冬が舞台の曲を歌った純粋な冬のアルバムとして貴重な1作。
ただ序盤は物凄く良いと思えたんだけど、延々ミディアム〜バラードが続き、全く盛り上がりが無いので後半になるにつれてどんどん区別がつかなくなって地味に感じられてしまう。「冬のプレゼント」や「ナデシコ」などアレンジャーを招いた楽曲がけっこういいだけに後半の楽曲でもアレンジャーを起用するとかもう少し変化があった方が良かったように思う。今作ではとにかく統一感を重視したんだろうけど、せっかく冬に挑むんだったら元気な冬のナンバーなんかもこの際聞いてみたかったし、その点が惜しい。
印象度★★★☆☆