M30〜Your Best〜
| No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
| 1 | プラチナ | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 5thシングル 最高21位 売上3.8万枚 |
| 2 | tune the rainbow | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 11thシングル 最高9位 売上3.9万枚 |
| 3 | Be mine! | 坂本真綾 | the band apart | the band apart・江口亮 | 23rdシングル 最高7位 売上2.5万枚 |
| 4 | 約束はいらない | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 1stシングル 最高44位 売上3.0万枚 |
| 5 | 光あれ | 坂本真綾 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 4thアルバム『少年アリス』収録曲 |
| 6 | マメシバ | 坂本真綾 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 8thシングル 最高47位 売上0.8万枚 |
| 7 | ループ | h's | h-wonder | h-wonder | 12thシングル 最高7位 売上4.2万枚 |
| 8 | 奇跡の海 | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 3rdシングル 最高43位 売上6.6万枚 |
| 9 | ヘミソフィア | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 9thシングル 最高22位 売上5.4万枚 |
| 10 | マジックナンバー | 坂本真綾 | 北川勝利 | 北川勝利 | 17thシングル 最高12位 売上2.0万枚 |
| 11 | blind summer fish | サカモトマーヤ | カンノヨウコ | hog | 1stミニアルバム『イージーリスニング』収録曲 |
| 12 | 誓い | 坂本真綾 | 坂本真綾 | 河野伸 | 3rdミニアルバム『Driving in the silence』収録曲 |
| 13 | ユッカ | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 2ndアルバム『DIVE』収録曲 |
| 14 | Remedy | 坂本真綾 | solaya | solaya | 6thアルバム『かぜよみ』収録曲 |
| 15 | これから | 坂本真綾 | 坂本真綾 | 河野伸 | 9thアルバム『FOLLOW ME UP』収録曲 |
ストリングス編曲:江口 亮・石塚徹(3)、河野伸(10)
| No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 | selected by |
| 1 | ボクらの歴史 | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | シングル『「CLAMP学園探偵団」MINI SOUND
TRACK』1曲目 100位圏外 1stシングル集『シングルコレクション+ ハチポチ』収録曲 |
CLAMP(創作集団) |
| 2 | 走る | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 4thシングル 最高87位 売上0.2万枚 | 臼杵成晃(「音楽ナタリー」編集長) |
| 3 | eternal return | 坂本真綾 | 末光篤 | 末光篤 | 7thアルバム『You can't catch me』収録曲 | 上野三樹(音楽ライター) |
| 4 | Get No Satisfaction! | 坂本真綾 | 北川勝利 | 河野伸 | 6thアルバム『かぜよみ』収録曲 | 北川勝利(ROUND TABLE) |
| 5 | coming up | 坂本真綾 | 原昌和 | 原昌和 | 24thシングル『レプリカ』C/W | 原昌和(the band apart) |
| 6 | birds | サカモトマーヤ | カンノヨウコ | hog | 1stミニアルバム『イージーリスニング』収録曲 | 菅野よう子(作編曲家/音楽プロデューサー) |
| 7 | DIVE | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 2ndアルバム『DIVE』収録曲 | h-wonder(作編曲家/音楽プロデューサー) |
| 8 | 紅茶 | 坂本真綾 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 3rdアルバム『Lucy』収録曲 | 花澤香菜(声優・歌手) |
| 9 | ユーランゴブレット | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 10thアルバム『今日だけの音楽』収録曲 | 谷脇浩一(bayfm「ビタミンM」ディレクター) |
| 10 | 色彩 | 坂本真綾 | la la larks | la la larks | 25thシングル両A面曲 | 奈須きのこ(小説家・シナリオライター) |
| 11 | サンシャイン | 坂本真綾 | 坂本真綾 | 渡辺善太郎 | 8thアルバム『シンガーソングライター』収録曲 | 高橋修(「ミュージックマガジン」制作部) |
| 12 | トピア | 坂本真綾 | 矢吹香耶 | 河野伸 | 7thアルバム『You can't catch me』収録曲 | 河野伸(作編曲家/音楽プロデューサー) |
| 13 | おかえりなさい | 坂本真綾 | 松任谷由実 | 森俊之 | 20thシングル 最高8位 売上1.9万枚 | 金光裕史(「音楽と人」編集長) |
| 14 | シンガーソングライター | 坂本真綾 | 坂本真綾 | 河野伸 | 8thアルバム『シンガーソングライター』収録曲 | のっち(Perfume) |
| 15 | 猫背 | 岩里祐穂 | 菅野よう子 | 菅野よう子 | 3rdシングル集『シングルコレクション+ミツバチ』収録曲 | 岩里祐穂(作詞家) |
ストリングス編曲:徳澤青弦(9)、江口 亮・石塚徹(10)
コーラス編曲:えつこ(9)、坂本真綾(11)、坂本真綾・河野伸(14)
リリースデータ
| 2025年10月22日 | 初登場7位 | 売上1.2万枚 | ビクター |
坂本真綾2ndベストアルバム。歌手活動30周年記念作。4作リリースされている『シングルコレクション』シリーズとは別枠のベストアルバムとしては15周年時の『everwhere』以来の2作目となる。30周年となっているが1stシングル『約束はいらない』は1996年4月24日発売であり、完全な前倒し、誤用30周年となっており、実際には2025年4月の30年目突入〜30周年を迎える2026年4月までのちょうど真ん中のタイミングでのリリースとなった。なお前ベスト『everywhere』も15年目を15周年と誤用するどころか15年目にも突入していないその寸前の2010年3月発売だった。ファン投票で選ばれたベスト15と指名した音楽仲間15人が選んだ15曲の2枚組。本人は一切選曲に関わっておらず、タイトルも"私は誰が何を選んでも口を出さないと固く決めていたので、「私は選んでませんよ。だってこれは“Your Best”だからね〜」というメッセージ"でもあるとしている。「coming up」はアルバム初収録。「走る」はシングルバージョンでアルバム初収録。
初回盤は「MAAYA's
BEST SONG TOP15 ANNIVERSARY LIVE COLLECTION」「MAAYA SAKAMOTO
30th ANNIVERSARY MUSIC VIDEO 30 SONGS MEDLEY」収録Blu-ray付。スリーブケース+マルチケース+豪華68Pブックレット仕様。6600円。
通常盤は2CDのみ。ワイドケース+36Pブックレット仕様。3520円。
VICTOR ONLINE STORE限定盤は初回盤+30周年記念オリジナルTシャツ付。9900円。
ファン投票ベスト15
前ベスト『everywhere』とは「Be
mine!」「誓い」「これから」以外が重複しており(「ループ」「マジックナンバー」は別バージョンではあった)、『everywhere』収録範囲からの新たな選曲は無く、残る3曲が『everywhere』以降の楽曲となる。つまり後半15年がたった3曲とかなり極端に前半に傾くどころか最も新しい「これから」でさえ2015年。直近10年が皆無となってしまった。インタビューでは文句言うわけにもいかないから結果を肯定しているものの、インタビュアーも本人もゲーム「Fate/Grand
Order」関連曲が上がってきてない事に驚いている。「Fate/Grand
Order」経由のリスナーは新規でファンになるのではなくタイアップの時だけ聞いている人たちで投票に参加するほどの熱度を持っていない(関連曲しか知らないので投票にも参加しない)のではないか。「トライアングラー」も同様っぽいし。30周年のはずが実質20周年ベストになってしまったとなると後半15年、直近10年はファンに刺さらなかったのかと思わずにはいられないし、さすがにこれは30周年の結果としてはキツイのでは…。
『everywhere』から聞き始めてそれ以前は馴染みがないのであまり感覚は無いんだけど、昔からのファンはやはり菅野よう子がほぼ専属の頃が良かったという菅野よう子原理主義的な思考のリスナーも多かったと聞く。インタビューでも菅野よう子が離れた「ループ」が7位に入ったのが嬉しいと凄く今更な事をしみじみ語るくらい(「ループ」って2005年なので正直2010年の前ベスト時の発言なら分かるけど離れて20年も経ってまだそこ気にするんだっていう)、そして最初の10年弱の菅野よう子の曲が30周年の投票で半分を越えて入ってしまう辺り、菅野よう子時代の人気、なかなか越えられない壁の高さを今回初めて目の当たりにしたような感覚がある。
確かに最近の曲の特にバラード系の曲になると菅野よう子時代には到底勝てない感じもあり、今聞いても菅野よう子の曲には色褪せない普遍的な曲が多いと思う。しかしこれらの名曲は『everywhere』で聞けるんだよ…。3位に食い込んだ「Be mine!」みたいなアップテンポの良曲なら近年もあったように思うんだけど…。『everywhere』以降の魅力をもう少し30周年ベストで伝えてほしかったなとは思ってしまった。15周年『everywhere』に続く30周年ベストではなく、これはあくまで『everywhere』とはまた別の"初のリクエストベスト"という企画作であって30周年ベストではないというか、30周年のベストがこの結果はなぁ…。
音楽仲間が選んだ15曲
一転して『everywhere』との被りは「birds」「紅茶」のみ。「coming
up」アルバム初収録、「走る」シングルバージョンでアルバム初収録とレア音源が収録されたほか、選曲もファン投票より幅広く前ベスト以降の楽曲が半数を越えている。ファン投票結果で最近の曲がほとんど入らなかったので気を遣われたのかは不明だが、こっちがある事でなんとか"30周年ベスト"の面目をかろうじて保つ事ができて本当に良かった。この状況からだと例えば2枚目は自選で最近の曲ばかり選ぶとなると余計に寂しい(必死な?)感じになってしまっていたと思うので、あくまで他薦で最近の曲が多めに選ばれたという事実は大きい。こちらの方が色々な作家の曲が入っていて多彩だが、ほとんどアルバム曲なので近年も隅々まで聞きこんでいないと覚えてない曲ばかりになってしまい、誰もが思う代表曲というより、私だけが選ぶベストソング集みたいなマニアックさがあってベストアルバムとしてはやや地味ではある。『シングルコレクション』シリーズが別にあるので明確に差別化されてるのはいい事だが、初めて聞くリスナー向けには『シングルコレクション』シリーズの方が圧倒的に聞きやすく、もう少し真髄を知りたいなら今作という線引きが最良だろうか。いきなり聞くのが今作というのは難しいかもしれない。
印象度★★★☆☆
2025.11.22更新
※今作はAmazon Music/Apple Musicで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。