あそび
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 彩り | 水野良樹 | 水野良樹 | 中野領太,田中ユウスケ | 4/28先行配信 |
2 | ドラマティックおいでよ | 水野良樹 | 水野良樹 | 横山裕章 | 13th配信シングル 初CD化 |
3 | 晴々! | 水野良樹 | 水野良樹 | 江口亮 | 36thシングル 最高位 売上万枚 |
4 | 会いたい | 水野良樹 | 水野良樹 | 世武裕子 | 37thシングル 最高位 売上万枚 |
5 | 自画像 meets あそびゆう | あそびゆう | 水野良樹 | 島田昌典 | |
6 | 運命ちゃん | 水野良樹 | 水野良樹, 蔦谷好位置 |
KOHD,蔦谷好位置 | 12th配信シングル、35thシングル 最高位 売上万枚 |
7 | あの日のこと meets 蓮見翔 | 蓮見翔 (ダウ90000) |
水野良樹 | 小西遼 (象民舎,CRCK/LCKS) |
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8 | 夕焼けが生まれる街 meets ハンバート ハンバート | 吉岡聖恵 | 吉岡聖恵 | 佐藤良成 | |
9 | 青のなかで | 水野良樹 | 水野良樹 | 松本ジュン | 11th配信シングル、36thシングル両A面曲 |
10 | Challenger | 水野良樹 | 水野良樹 | 田中ユウスケ | 36thシングルC/W |
11 | うきうきぱんだ meets fox capture plan | 水野良樹 | 水野良樹 | fox capture plan | |
12 | 遠くへいけるよ meets 松下奈緒 | 水野良樹 | 水野良樹 | 本間昭光 | |
Bonus Track | |||||
13 | コイスルオトメ - From THE FIRST TAKE | 水野良樹 | 水野良樹 | 原曲は3rdシングル 2025/1/15公開、4/1先行配信 初CD化 |
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14 | 気まぐれロマンティック - From THE FIRST TAKE | 水野良樹 | 水野良樹 | 原曲は12thシングル 2021/9/17公開、10/18配信、35thシングルC/W収録Ver. |
弦編曲:江口亮,石塚徹(3)、美央(10)
管編曲:武嶋聡(10)
No | タイトル | 備考 |
1 | 「彩り」Music Video | 新規制作 4/28先行公開 |
2 | 「彩り」Behind The Scenes | 初収録メイキング映像 |
3 | 「会いたい」Music Video | 2024/11/3公式YouTube公開MV |
4 | 「ドラマティックおいでよ」Music Video | 2024/11/1公式YouTube公開MV メンバー出演無し |
5 | 「ドラマティックおいでよ」Behind The Scenes | 初収録メイキング映像 メンバー出演無し |
6 | 「Challenger」Music Video | 2024/7/31公式YouTube公開映像 イラストのみ |
7 | 「晴々!」Music Video | 2024/7/13公式YouTube公開MV |
8 | 「晴々!」Behind The Scenes | 初収録メイキング映像 |
9 | 「青のなかで」Music Video | 2024/6/26公式YouTube公開MV メンバー出演無し |
10 | 「青のなかで」Behind The Scenes | 初収録メイキング映像 メンバー出演無し |
11 | 「運命ちゃん」Music Video | 2024/4/7公式YouTube公開MV |
12 | 「運命ちゃん」Behind The Scenes | 2024/4/28公式YouTube公開メイキング映像 |
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA | ||
1 | ブルーバード | 10thシングル |
2 | 気まぐれロマンティック | 12thシングル |
3 | キミがいる | 19thシングル |
4 | MC | |
5 | 風が吹いている | 24thシングル |
6 | うるわしきひと | 5thシングル |
7 | じょいふる | 15thシングル両A面曲 |
8 | MC | |
9 | コイスルオトメ | 3rdシングル |
リリースデータ
2025年4月30日 | 初登場7位 | 売上1.3万枚 | Epic Records |
メンバー
Vocal&Backing Vocal | 吉岡聖恵 |
Guitar,Piano&Backing Vocal | 水野良樹 |
いきものがかり11thアルバム。前作から1年4ヶ月ぶり。前作以降にリリースされていた新曲は全て収録。ボーナストラックとしてTHE FIRST TAKE音源が2曲収録されたが、直近公開で初CD化となるのは「コイスルオトメ」のみで、「気まぐれロマンティック」はだいぶ前の2021年公開で既に配信、35thシングルC/WでのCD化も済んでいた曲となる。同じ条件で35thシングルC/Wに収録されていたTHE FIRST TAKE音源「今日から、ここから」「ブルーバード」「ときめき」の3曲は未収録。「彩り」が4月28日に先行配信された。配信は30日きっかりなので確かに先行配信だが、CDは29日祝日の関係で28日店着(フラゲ)となったため実質CDと同時発売であった。
2月25日に発売が告知されたがこの時点で既出曲の収録しか公開されておらず、その後不定期に「○○」収録決定!と1曲ずつ収録曲をじわじわ公開していき、収録楽曲がすべて発表発表と明言されたのは2週間前の4月16日だった。初回盤Blu-rayの内容については当初はMVとBehind The Scenesの収録しか発表されておらず、4月8日に「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」ライブ映像を収録すると発表。しかしこの時点でも"他、映像収録予定"の表記が外れず、4月16日の全曲判明時は逆にロッキンライブ映像収録の一文が消えてしまっている始末で"他、映像収録予定"となっていた。トップページのピックアップは2月25日時点のリンクのままのため、収録内容が未確定のままで、結局Blu-rayの内容はきちんと発表されないまま発売を迎える事態となった。かろうじてトップ10入りは果たしたもののついにフルアルバムで初動1万割れまで低迷してしまった。
コラボしたmeets楽曲のうち、あそびゆう、蓮見翔は作詞委託の形でのコラボとなる。"あそびゆう"は偽名で匿名を条件に歌詞の使用をOKしてくれたという事で"あそびゆう"というのはその人物が考えたペンネームとされ、正体は明かされていない(水野との共作企画があって制作していたが企画が流れてしまったものだという)。ハンバート ハンバート、fox capture planは編曲/演奏での参加、松下奈緒はピアノ演奏での参加となる。
初回盤は6曲のMV&メイキング(「Music
Video」「Challenger」はMVのみ)、2024年9月14日に出演した「ROCK
IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」全7曲をフル収録したBlu-ray付。三方背BOX、デジパック仕様、組み立てできる「あそび」歌詞カードとして切れ込みの入ったがっしりとした歌詞カードが1曲1枚ずつバラバラに付属する(…が組み立て方の説明はどこにも書かれていない)。いきものカード071、072封入。
通常盤はCDのみ。
店舗別特典はこちら。
前作ではメンバー名のみで担当楽器の表記が消失していたが今作ではメンバーの担当楽器表記が復活した。2人になってピアノパフォーマンスを見せるようになってから公式サイトのプロフィールではGUITAR/PIANO表記になっていた水野良樹はアルバムのクレジットでは初めてピアノ表記された。また前作に引き続き今作でも1,4,5,7,8,9,10,11,12でVocal Recording Directed by 水野良樹のクレジットがあり、吉岡のボーカルレコーディングのディレクションを水野が行っている。ボーナストラックのTHE FIRST TAKE音源ではレコーディングで普段演奏していない水野良樹が演奏担当者としてクレジットされており、「コイスルオトメ」ではAcoustic Piano,Guitar、「気まぐれロマンティック」ではAcoustic Pianoを演奏している。
今作では定番ストリングスアレンジャー本・島・亀のうちと亀田誠治を1曲も起用せず、島田昌典と本間昭光も1曲ずつとなり、1stから参加している田中ユウスケ、江口亮の参加もあるが、前作で初起用した新顔や更なる新顔がアレンジを担当。ストリングスは1,2,3,4,5,7,9,10,12,14で使用、ホーンセクションは6,9,10,11で使用(管弦両方使用は9,10)、バンド編成のみは8,13となる。ここに来てストリングス病全開ほとんど全曲の勢いで使いまくるとは…。まあこってりバラード連投でとにかく重くなっていってしまった人気ピーク時からすれば遥かに軽やかな作風でまとまっているのでそこまで気にならないが…。
タイトル通り、meets名義でのコラボも含めて新たな挑戦をしつつも楽しい雰囲気のポップアルバム。コラボではない既出シングル群に明るいアップテンポが続いていてこんなに軽やかなアップナンバーがシングルで連投されるなんて過去無かったんじゃないかというほどだったが、今作での軽やかポップなイメージは主にこれら既出曲が担っている部分が多い。攻めの姿勢を見せたコラボ群に関しては作詞が変わったところで作編曲が変わらなければさほどイメージが変わらずいつものいきものがかりの域を出ない。松下奈緒のピアノが入った本間アレンジの「遠くへいけるよ」はもっと大層なストバラになるのかと思いきや軽やかな雰囲気でこれは良かった。ただ松下奈緒のピアノをフューチャーするのはいいんだけど、続くボーナストラック「コイスルオトメ」1番が水野ピアノ伴奏なのでピアノ被りになってしまっているのはもったいない。ハンバート ハンバート、fox capture planのアレンジ演奏でのコラボは最もいつもと少し違う雰囲気になっていてバラエティ豊かにアルバムの幅を広げるという役割を果たしている。結果的にはバラエティ豊かではあるが、想定内ではあるし、前作で新アレンジャーを起用して少し風通しが良くなったところからの延長くらいで劇的にいつもと違うというほどではないか。というか改めて本・島・亀をメインに回していた時期の作風が王道ストバラ、アップテンポでも盛りすぎて重たい曲ばかりで幅が無さすぎたのではないか。水野の作詞作曲も吉岡のボーカル対応力も本来このくらいの幅広さはあったわけで、前作や今作で本来のいきものがかりの良さがここに来てまた戻ってきている印象でもある。
初回盤Blu-ray
MVは「Challenger」は簡易なイラストなのでBehind The
Scenesが無いのは分かるが(この曲だけはYouTube公開時にタイトルのみで"Music
Video"表記も無かった)、メンバーも出演している「会いたい」のBehind
The Scenesが無いのは謎。逆に「ドラマティックおいでよ」「青のなかで」はメンバー出演一切なしのMVで内容自体はそれでもいいんだけど、知らない役者さんだけのBehind
The Scenesが収録されているのは一体…。「ドラマティックおいでよ」で踊りまくるアオイヤマダのメイキング映像とか、「青のなかで」に至っては若者の群像劇的な内容なので場面ごとに異なる若者がなんか喋ったりしているんだけど、誰なんだ君達は…という感じ。このようにメンバーが出てこないMVもあるが「ドラマティックおいでよ」のアオイヤマダのパフォーマンス含めて何故か田植えする「晴々!」、サビの歌詞で1回だけ出てくる"ほら
あばれるぞ"に引っかけてあばれる君が人面岩として登場して曲が進むにつれて手や足が生えて進化していき最後はあばれる君になって出てくる「運命ちゃん」など発想がぶっ飛びまくったインパクトMVがやけに連続して制作されているのは印象的だった。
2024年9月14日の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」は5日間開催されたうちの1日目に出演したもの(先日のサザンは5日目出演のもの)。全7曲が12年前までの曲でしか構成できない辺り、すっかりいきものがかりが過去のヒットミュージシャンになってしまったなと改めて感じてしまう。まあ「ありがとう」「YELL」「帰りたくなったよ」辺りに頼らずに壮大なのは「風が吹いている」1曲に集約してこれらじゃなくて近年好評とされる「コイスルオトメ」っていう選曲はいいんだけど直近ではアニメタイアップが続いていてロッキンでは客層の違いからみんな知らないだろうという事で入れにくいのか。三ツ矢サイダーCMで流れてた「青のなかで」だけでも入れても良かったんじゃないかな…。アルバム本編の後にもボーナストラックで過去の人気曲のTHE FIRST TAKE音源を引っ張ってくるというやるとしてもC/Wでやることだよ…というのを平気でやってしまう辺り、ちょっと昔に頼りすぎであり、今こそもっと新作に自信持ってやってほしいなと思ってしまった。
また収録内容の詳細発表を小出しにしてじらすのはいいがかなりお粗末だった。実際の収録内容はCDは4月16日の確定発表で間違いないが、4月8日のBlu-rayにロッキン収録の情報を消してしまい、公式トップには遥か前の2月の発売告知時のリンクを載せたまま…と情報がバラバラでCD/Blu-rayの収録確定情報を出し忘れたままになったのは致命的なミスだと思う。基本的に他のアーティストは最初の情報ページを追記更新するか、特設サイトを作ってそこに情報をまとめるる形を取ってこのような事態にならないようにしているんだけど、今回はあまりにお粗末。ソニー側の公式サイトに至っては2月25日の最初の更新だけでアルバム情報が止まってしまっている始末で(Sony Music Shopも同様)、ちょっと事務所もソニーもやる気なさすぎるんじゃないかと…。
印象度★★★★☆
2025.6.15更新