GOLD

Strings Arrangement:星勝(2)、トオミヨウ(9)

※シングル200位以内データ

リリースデータ

玉置浩二13thアルバム。2012年にセルフカバーアルバム『Offer Music Box』が出ているもののオリジナルアルバムとしては07年以来7年ぶり。安全地帯としての復活以降では初となる。2013年3月に安全地帯でアルバムをリリース後はソロ活動を行い、シングル「純情」「サーチライト」をリリース。今作には「純情」は未収録となり、「サーチライト」のみの収録となっている。「サーチライト」がEDに起用されたドラマ『東京バンドワゴン』には本人も出演し、亀梨和也と堀田家BANDとしてもシングルをリリースした。「かくれんぼ」にはゲストボーカルとして金子マリが参加しているが、金子マリの息子であり、『東京バンドワゴン』では玉置浩二の長男役だった金子ノブアキもドラマーとして参加し、リアル親子、ドラマ親子での共演が実現している。初回盤は「純情」「サーチライト」PVとメイキングを収録したDVD付。2018年には前年の安全地帯に続いてソロでも全オリジナルアルバム13作が紙ジャケット再発された。1st2ndのみユニバーサルでSHM-CD仕様、3rd以降は全てソニーでBlu-spec CD 2仕様となる。2022年11月3日には当時レコードで発売されていなかった安全地帯5作と玉置浩二4作が初アナログ化で一斉発売された。

バラードアルバム。安全地帯においても先行シングルとアルバム内容がまるで異なっている事が多く、バラードイメージが強い割には意外とエネルギッシュな作品が多かったので、まさかここに来て全面的にバラードという作風は逆に驚いた。「サーチライト」の路線をそのまま拡大したような内容なのでこれなら「純情」を入れても何の問題も無かった気がするけど、母親への感謝を歌った内容が「屋根の下のSmile」と被るから外されたんだろうか(あと「純情」は作詞が須藤晃の単独)。既に復活後の安全地帯でもリメイクバラードベストを出しているものの、バラードアルバムというのは復活以降のハイテンションキャラクターからは想像しがたいが、10年くらい前のような本当に穏やかでささやくような歌い方とは違う。もう少し力強さがあるんだけど優しい歌声は深みを増しているようにも感じられる。ただいかんせんスローテンポが延々続くので、どれも味わい深さはあるものの「サーチライト」以上の印象を抱ける曲が無かった。編曲に参加しているのは『Offer Music Box』でも全面的に参加し、ここ最近の安全地帯にも参加しているトオミヨウ。ということでやっぱりリズムが軽め。ドラムを入れた曲もあるものの、全体的にはキーボードメインの優しい音色、過度になりすぎないストリングスなど柔らかめのサウンドに比重が置かれている印象で、この点が安全地帯よりもソロ作品っぽいところか。とはいえ安全地帯ギタリストの矢萩、武沢(特に矢萩)はけっこう参加してたりもするけど。もう少しリズム周りにも注力してくれた方が好みではあるのでやはりどうにもトオミヨウの編曲は苦手かも…。全体通して個人個人の愛情よりももっと大きな愛がテーマになっているような感じで今のモードが如実に繁栄されていて一貫しているんだけど…これまでのソロ作品も安全地帯も全部聞いているようなコアなファン向けのアルバムかなという気がする。

初回盤DVD付　通常盤　2018年紙ジャケBlu-spec CD2 　　LP

印象度★★★☆☆

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