洋邦問わず

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Smile 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ 2nd配信シングル 
2 君のくしゃみ 伊藤俊吾 HALIFANIE キンモクセイ  
3 ときめきをもう一度 伊藤俊吾 後藤秀人 キンモクセイ  
4 モラトリアムからサナトリウムまで 伊藤俊吾 後藤秀人 キンモクセイ  
5 烏兎匆匆 伊藤俊吾 後藤秀人 キンモクセイ  
6 4人はキャンドル 佐々木良 佐々木良 キンモクセイ  
7 いつもの朝に 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ  
8 強引にLOVE HALIFANIE HALIFANIE キンモクセイ  
9 かくれんぼ 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ  
10 この世の果てまで 伊藤俊吾 伊藤俊吾 キンモクセイ  

リリースデータ

2024年2月14日 初登場115位 売上0.04万枚 Produced by キンモクセイ Grace Records

メンバー

Vocal,Chorus(1,2,3,4,7,8,9),E.Piano(1,5,9),A.Piano(8,9),Synthesizer(1,3,4,7,8),Percussion(1,7),Organ(2,4,5),Bass(6),,Alto Saxphone 伊藤俊吾
E.Guitar,A.Guitar(5,9,10),Vocal(6),Tambourine(6) 佐々木良
E.Guitar,G.Guitar(7) 後藤秀人
Drums,Tambourine(2),Shaker(7) 張替智広

キンモクセイ7thアルバム。オリジナルアルバムとしては6枚目。前作から4年2ヶ月ぶり。前作以降もマイペースに活動を継続する意向を示していたが新作リリースはしばらく無く、世界変異の真っただ中で迎えたデビュー20周年では配信ライブや歴史を振り返すトーク番組を生配信するなど出来る範囲内での活動を展開していた。しかし2023年5月10日リーダー白井雄介(Bass)の脱退を発表。以後4人での活動となった。2023年10月20日に「Smile」を4人体制最初の楽曲として配信でリリース。この際に12月リリースを目指しているアルバムからの先行配信と銘打っていたがその後続報が途絶え、音沙汰がないまま年が明けた1月16日になって今作の発売が告知された。活動休止の間に既にBMG/Ariolaとの契約は切れており、前作時は再開ライブを行う際に相談を持ち掛けたところからAriolaからのアルバム発売が実現していたが、今作はインディーズでの発売となった。録音はエンジニア2名と伊藤俊吾の3人共同名義、ミックスとマスタリングは伊藤俊吾が単独で手掛けている(前作は録音とミックスを伊藤が担当、マスタリングはプロ(原田光晴)に任せていたが、今回はマスタリングも伊藤となり完全に自主制作となった。紙ケース仕様、開いた内側が収納部となっている(破れやすいやつ)、CDが直入れ(布ケース無し)となっている。公式通販サイトでは帯が金色仕様となる。

白井脱退により抜けたベースは千ヶ崎学(1,2,3,4,8)、伊藤健太(5,7,9,10)の2人がサポート参加。ピアノサポートとしてsugarbeans(2,3,4,7,10)が参加している。「4人はキャンドル」のみメンバー4人だけでの演奏となっていてベースは伊藤俊吾が演奏している。

活動急始から一貫して消えてしまった休止前の公式サイトを復活させず、Twitter(X)とインスタのみで情報を発信しているため、SNSアカウント所持者でないと情報を深掘りできない状態が続いている。伊藤俊吾はソロで公式サイトを運営していたがこれもいつの間にか消滅させていて、公式サイトを運営する気が全く無くなってしまっているようだが、全員がXとインスタを登録フォローしているわけではないし、フォローしてても気がつけば流れて行ってしまうわけでこんな状態では広がるものも広がらない…。前作はAriolaからリリースだったのでソニーのキンモクセイ情報サイトが再稼働していたから良かったものの…。発売告知だけ出て販売情報が数日間不明なままだったり(各通販サイトに商品登録が追いついてなくて予約受付が整っていなかった上、販売されないままのサイト(家電量販店系列では販売しなかったっぽい)や楽天ブックスなんか売り切れ状態のままだったりとか…)、公式が金帯仕様なんてのは完全に見逃している間に流れて行ってしまっていたようで発売前日とかに知ったぞ…。

脱退した白井は運営・まとめ・リーダーとしての責務を全うしており、トーク配信の際には積極的に場を仕切っていた。全部は見れていないが20周年で活動を振り返る長尺のトーク企画でも白井が進行役としてまとめていただけに、作曲面ではメインでは無かったものの運営において最重要なメンバーであり、今後誰がリーダー、まとめ役をやるんだろうというのと、せっかく再開したばかりなのに急に理由も告げずに脱退してしまったのもモヤモヤが過ぎる(張替以外の3人のコメントの方が長く、無念の思いを綴っている始末)。

基本的には前作と同じような作り方で今作はマスタリングまで全部伊藤。今回も全員が曲を用意して持ち寄っているが、繊細な伊藤がギャラの問題を気にして全員がほぼ平等な曲数にする事を要求していた前作ほどカッチリ曲数を分担しておらず、前作時も伊藤がもっと書けばいいのにとメンバーが思っていたそうだし、歌詞はほとんど伊藤になっていたり、作曲も伊藤が最も多くなっている。期待を裏切りはしないこれぞキンモクセイらしい丁寧な演奏が続く良質なアルバムではあるが地味な仕上がりではある。演奏は安定感があっていいんだけど、あまりにも気負わな過ぎているというか…今作を聞いて白井が脱退を決めた理由が純粋にバンドの方向性によるのだとすればどこか納得できてしまうところもあった。というのも活動再開を最後まで渋っていてお祭り的に懐かしく集まるのではなく、やるならちゃんとやりたいと冷静にやる気を見せていたのはリーダーの白井だったというのは前作時に語っていた。とにかく無理せず楽しくのんびり続けたいという意向を繰り返し語っていたのが伊藤で、正直なところいいにはいいんだけど、かつてのシングル表題曲に匹敵するほどのインパクトの曲は全く無いし、書こうともしていない感じである。

現役時代のキンモクセイはいい曲を書き続けていたのに何故か1発屋になってしまって売れなくなってしまった…というもっと売れてもいいはずなのに売れないという感覚をリスナー側も持っていたと思うんだけど、前作や今作はいいにはいいし新作が聞けて嬉しいんだけどもっと売れてもいいはずなのに売れないという感覚は正直ごっそり消え去ってしまったところはある。シングルやリード曲を意識して強めの曲を用意しようという考えが全くなく、そういう考え方がメインライターの伊藤にとってどうも相当なプレッシャーとしてトラウマになってしまっているっぽいのでもうヒットへ挑んでいく事はないんだろうなと改めて確信するようなアルバムでもあった。

B0CSFX35VQ

印象度★★★☆☆

2024.3.24更新

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